先日、ふと庭に目をやると、鮮やかな赤色のハイビスカスが、まるで太陽に向かって微笑むように咲き誇っていました。その情熱的な美しさに、思わずカメラを手に取りました。

レンズを覗き込み、一番美しい角度を探していると、ふと足元に愛犬Hookの姿が。熱心にハイビスカスを撮影する私を、不思議そうに見つめていたようです。慌ててシャッターを切ると、画面には満開のハイビスカスと、ちょこんと写ったHookの愛らしい鼻先が。その予期せぬ可愛らしさに、思わず笑顔がこぼれてしまいました。
Hookは普段から、私がお庭で植物の手入れをしていると、いつもそばに寄り添ってくれます。時には、新しいお花に鼻を近づけてクンクンしたり、もう一匹の愛犬marcoと楽しそうに追いかけっこを始めたり。その無邪気な姿を見ていると、日々の疲れもどこへやら、心がじんわりと温かくなるのを感じます。
このハイビスカスは、今年の初夏に小さな苗から育て始めたもの。毎日、水をあげ、陽当たりの良い場所に置いてあげるうちに、少しずつ蕾をつけ、そしてついに、こんなにも美しい花を咲かせてくれたのです。その成長を見守る時間は、私にとってささやかながらも、かけがえのない喜びとなっています。
一枚の写真を見返すと、その時の空気感や、Hookの優しい存在、そしてハイビスカスの力強い生命力が、鮮やかに蘇ってきます。何気ない日常の中にこそ、心に残る小さな幸せがたくさん隠れているものだなぁ、と改めて感じた出来事でした。
皆さんも、今日一日の中で、心に残った小さな幸せを探してみてはいかがでしょうか?